Vol.363 資本性劣後ローンの活用の仕方

配信日:2020年10月28日

 

以前、このメルマガで8月から運用が開始された
新型コロナ対策資本性劣後ローン」の概要について
お伝えしましたが、今日はこの資本性劣後ローンの
活用の仕方についてお伝えします。

 

資本性劣後ローンは、他の融資よりも返済の順位が劣り、
借入ですが金融機関の資産査定上「みなし資本」となり、
自己資本として評価してもらえます。

 

他の融資よりも「劣後」し、その借入を「資本」として
見てくれるので「資本性劣後ローン」です。

 

で、この融資を活用することで、どのような効果があるか
というと、「資本性」の部分がキーポイントになります。

 

例えば、債務超過の状態にある会社が資本性劣後ローンを
借りることで、その借入が資本とみなされるので、
一気に債務超過を解消して資産超過の会社になれます。

 

金融機関は融資先の企業の財務内容を査定して
格付けを行いますが、これを自己査定といいます。
この自己査定の際に、融資先企業が債務超過なのか
資産超過なのかは大きな違いです。

 

資産超過の状態であれば、良い格付けにすることができ、
支援も積極的にすることができます。

 

その為、銀行にとっても融資先企業が資本性劣後ローンを
活用することで財務が改善することはウェルカムです。

 

新型コロナ対策資本性劣後ローンは日本政策金融公庫の
国民生活事業と中小企業事業、そして商工中金といった
政府系金融機関で取り扱っています。

 

しかし、日本政策金融公庫の窓口に行ってこのローンを
利用したいと言っても、スムーズに対応してもらうことは
難しいでしょう。

 

この融資は、基本的にメインバンクである銀行や信金の
協力が前提となっていますので、先にメインバンクに
相談して、支援を取り付けてメインバンク経由で話を
持っていく方がスムーズです。

 

先日、顧問先の取引銀行の支店長とお話ししていたら、
日本公庫の国民生活事業が銀行に対してこの資本性劣後
ローンの活用を積極的に勧めているという事でした。

 

それで、メインバンクの支店長からこのローンの活用を
したければ支援するとのお言葉を頂いたので、現在検討を
しているところです。

 

日本政策金融公庫の国民生活事業には、コロナ以前から
資本性劣後ローンという商品はありましたが、
実際の活用はレアケースで、もう少し大きな規模の会社が
利用する中小企業事業での取り扱いが中心でした。

 

しかし、今回の新型コロナ対策の資本性劣後ローンは
これまでとはちょっと違って、積極的に実績を作りに
いっているような雰囲気です。

 

メインバンクと良い関係を作れている会社で、
資本性劣後ローンを活用することでメリットを出せる
会社であれば、検討してみると良いでしょう。

 

上手く活用すると、経営改善を加速させることが出来ます。
私の顧問先でも数年前に活用して、それをきっかけに
一気に改善が進んで、今や優良企業になっている会社さんが
あります。

 

ただし、しっかり資金繰り管理が出来ていない会社が
適当に使うと返済期日に大変な苦労をすることになるので
注意して下さい。

 

新型コロナ対策資本性ローンの概要については、
YouTubeで解説していますので、ぜひご確認下さい。
https://youtu.be/f2VaJOsPgIk

それでは、宜しくお願いいたします。

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
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から記事を一部抜粋したものです。
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