配信日:2021年4月14日
ローカルベンチマークって知ってますか?
実は、5年くらい前にこのメルマガでも書いたのですが、
ローカルベンチマークとは、2016年に経済産業省が示した
企業の評価指標です。
当時、ちょっと話題となったものの、
あまり出番がなく、知らない方が多いと思うのですが、
ここ最近注目されている事業再構築補助金や
この4月に創設された伴走支援型特別保証制度で
このローカルベンチマークが登場し、少し注目度が
上がってきました。
そこで、ローカルベンチマークについて
改めてYouTubeで解説してみましたので、
ぜひ、ご覧ください。
ローカルベンチマークとは、
健康診断の検査項目のようなものです。
健康診断の検査結果には、血圧やコレステロール値、
尿酸値、白血球数などなど、様々な数値が並んでます。
ローカルベンチマークは、この企業版です。
経営判断をする際や経営支援を検討する際の
共通のものさしを作ることで、企業の経営状態を
把握しやすくし、経営者や金融機関等が同じ目線で
会話できるようにすることが目的です。
ものさしは、6つの財務指標と4つの非債務情報から成ります。
【6つの財務指標】
<売上持続性>
① 売上増加率(=(売上高/前年度売上高)-1)
<収益性>
② 営業利益率(=営業利益/売上高)
<生産性>
③ 労働生産性(=営業利益/従業員数)
<健全性>
④ EBITDA 有利子負債倍率(=(借入金-現預金)/(営業利益+減価償却費
<効率性>
⑤ 営業運転資本回転期間(=(売上債権+棚卸資産-買入債務)/月
<安全性>
⑥ 自己資本比率(=純資産/総資産)
【4つの非債務情報】
①「経営者」への着目
・経営理念・ビジョン
・経営意欲
・後継者の有無
②「事業」への着目
・企業及び事業沿革
・企業の強み、弱み
・ITに関する投資、活用の状況
③「企業を取り巻く環境・関係者」への着目
・市場動向・規模・シェアの把握
・顧客リピート率・新規開拓率
・従業員定着率
・取引金融機関数・推移
④「内部管理体制」への着目
・組織体制
・事業計画・経営計画の有無
・研究開発・商品開発の体制
・人材育成の取り組み状況
つまりは、
・売上と本業の利益を伸ばしましょう。
・従業員一人当たりの稼ぐ営業利益が高い、生産性の高い
会社を目指しましょう。
・借入金の返済がしっかりできるよう営業キャッシュフローを
高めましょう。
・資本効率が良く安全性の高い企業を目指しましょう。
という事ですね。
その為には、数字に表れない、経営者や事業、会社の
置かれている環境や関係者等を振り返り、整理すること。
会社内部の管理体制の整備が欠かせませんという事です。
言われてみれば、当たり前のことです。
それを一つ一つ改めて見直してみて、足りていない部分を
強化していくことでより良い会社を目指そうという事ですね。
YouTubeでは、ローカルベンチマークツールという
分析ツールについても解説しました。
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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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