配信日:2021年1月27日
配信日:2021年1月27日
中小企業が資金調達をする方法は、銀行や公庫からの融資
だとイメージする方が多いと思います。
しかし、資金調達の方法は、銀行融資ばかりではなく、
その他にも様々な手法があります。
例えば、、、
・出資を受ける
・親族、知人、友人から借りる
・ノンバンクから借りる
・少人数私募債を発行する
・資産を売却して資金を得る
・補助金、助成金を活用する
・クラウドファンディングを活用する
などなど、まだ他にも方法があります。
これについては、動画もありますので、
ご関心がある方はそちらもご覧ください。
★銀行に頼らないで資金調達する11の方法をご紹介
これだけ色々な資金調達方法があるのに、
なぜ銀行や公庫などからの融資が最も利用されるのか。
と、言いますと、その理由はシンプルです。
多くの会社にとって銀行や公庫から融資を受けるのが
最も手軽でコストも低く調達できるからです。
親族、知人、友人から借りる方が手軽で費用もかけずに
資金調達ができるという方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは、各人の環境にもよってくるので、今回は、これを
除いた他の手法に比べてのお話をします。
銀行融資を受けることが手軽だと言うと、ちょっと違和感を
感じる方もいらっしゃると思いますが、出資を受けたり、
少人数私募債を発行する手続きと比較すると銀行融資は
意外と手続きがシンプルです。
特に、すでに銀行取引があり財務内容が良い会社は、
計画書など提出せずとも、決算書と試算表を提出するだけで
融資審査がOKになることも多くあり、後は契約を交わせば
融資が実行されます。
コストに関しても、現在は融資利息の金利が低く、
一般的な水準は2%台、優良な会社は1%を切る金利で融資を
受けることができます。
一方で、ノンバンクから借りれば15%くらいかかることが
多いですし、少人数私募債を発行する場合の金利設定は、
自由ではありますが、銀行融資以上の利率にしないと
なかなか資金を集めることが難しいと言えます。
資産を売却するにしても、例えば不動産を売却したら、
仲介手数料で3%くらいかかりますし、税金もかかります。
また、出資を受けた場合には、配当をすることになりますが、
このコストも金利に比べたら高くなるのが一般的です。
増資の登記手続きには登録免許税もかかります。
さらに、出資を受けると会社の経営権にも影響がありますが、
意外とこの部分を忘れてしまっている方もいらっしゃいます。
資金調達の相談を受けていると、出資を受けたいと
おっしゃるお客さんもいらっしゃいますが、実際のところを
十分に理解していない方が意外と多いと感じます。
まず、そもそも出し手がいるのかというハードルがありますが、
出し手がいたとして、出資を受けてこれまで通りに、
自分の思うような経営ができるのか、ここがとても重要に
なります。
出資をする方も、それによるメリットを求めますので、
必ずしも社長と同じ方向を見ているとは限りません。
これについても動画がありますので、
ぜひ知っておいてもらいたいと思います。
こうしてみると、なんだかんだで銀行融資が最も簡単に
低コストで資金調達をすることができますし、現実的な
手法だということになるのですね。
資金繰りが安定した経営を行うためには、
銀行融資をしっかり学び理解することが大切です。
それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。
===========================
本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
メルマガの購読はこちらからお申込み頂けます。