Vol.360 粉飾決算をするリスクとは?

配信日:2020年9月16日

 

9月も中旬となり、一気に秋めいてきましたね。
肌寒く感じる日が増えました

 

あれほどの猛暑から一気に気温が下がっていますので、
体調を崩さないようにお気を付け下さい!

 

9月は決算月だという会社も多いのではないでしょうか。

 

月末に数字が締まるまでに、税理士さんとも十分に
決算対策をされることをお勧めします。

 

今回は粉飾決算をしてしまうことのリスクについて
お伝えします。

 

今回も解説動画がありますので、
動画で見たい方はこちらをご覧ください。


※お役に立ったら、「いいね!」お願いします!
コメントも頂けると、とても励みになります。

 

財務コンサルティングという仕事柄、普段から多くの
会社の決算書に触れていますが、決算書を粉飾して
しまっている会社は意外と多くあります。

 

故意、悪意の具合は別として、
様々な理由で本来の数字ではない決算書と
なっている会社は結構多いです。

 

ここでいう決算の粉飾とは、企業が融資を受け易くする等の
理由で実際の売上より多くしたり、赤字を黒字にしたりして
財務内容が良く見えるように操作することです。

 

ひどいケースでは年商5千万円の会社が5億円に粉飾して
1億円の融資を受けたという話も聞いたことがあります。

 

また、銀行ごとに違う決算書を作成し、提出先の銀行から
借りている金額は正しく記載し、それ以外の金融機関からの
借入残高を少なくごまかして、負債総額を実際よりも少なく
見せていたというケースもあったりします。

 

お間抜けなお話ですが、社長がうっかり違う決算書を
銀行に提出してしまって粉飾が発覚して大問題になった
という例もあります。

 

それで金融機関の信用を失って、資金繰りに困ってご相談に
見えたのですが、その後の金融機関からの信頼回復は本当に
大変なものでした。

 

過去は変えられないので、完璧に信用を回復することは
現実的には難しいです。

 

このような話は、ある意味、我々からするとあるあるネタで、
同業者の多くはこうしたケースを普通に見たり聞いたりして
いると思います。

 

では、金融機関はその粉飾に気付かないものかといえば、
怪しさには気付いても、決算書を見ただけでは具体的な
ところまではわかりません。

 

銀行員の方に聞いても、実際のところ確証を得ることは
難しいと皆さんおっしゃいます。

 

粉飾決算というのは、やるのは簡単なことです。
しかし、一度やってしまうと、それを元に正すことは
大変なことです。

 

会計知識のある方であれば、例えば、どこをどう操作すれば
利益が増えるのかが分かるので、ちょろっと会計データを
いじればできてしまいます。

 

ただし、当然のことながら、色々なところにしわが寄り
ますので、不自然な数字ができてしまいます。
その不自然さを金融機関に質問されたりするので、
元に戻したいと考える社長もいますが、元に戻すのは
本当に大変です。

 

元に戻すどころか、実際には、一度、粉飾に手を染めて
しまうと、その後どんどんと粉飾の度合いが大きくなり、
収拾がつかなくなることも多くあります。

 

粉飾しているとどうしても矛盾点が生じるので、
金融機関への説明もとても難しくなります。

 

矛盾点を突かれないように、説明内容を事前に入念に
チェックし、昨年の説明との繋がりもしっかりするようにと
注意深く対応しなければならないなど、本当に無駄な作業が
発生します。

 

そして、社長が自社の本当の姿が分からなくなり、
どこをどうすれば改善できるのかもわからなくなります。

 

粉飾決算をしてしまうきっかけは、融資を受けたいという
理由以外にも入札参加のためや取引先の与信管理の関係など
色々な理由がありますし、社長もしたくてやっているわけ
ではないことも多いと思います。

 

しかし、一度粉飾決算に手を出してしまうと、
本当に大変なので、悪魔のささやきに負けずに経営して
頂きたいと思います。

 

ぜひご参考としてください。
それでは、宜しくお願いいたします。

 

===========================
本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
メルマガの購読はこちらからお申込み頂けます。