Vol.352 メインバンクの必要性

配信日:2020年6月23日

 

コロナウイルスを機に日本公庫や銀行、信金から融資を
初めて受けたという会社が増えています。

 

ご相談内容を見ていても、創業してから何年も経っていて
初めて融資を受けるけど、勝手がわからないというご相談が
多い印象です。

 

無借金経営は、いざという時に金融支援を受けるのに
苦労するとよく言われますが、まさに今回のことで
それがはっきりと分かった状況ではないでしょうか。

 

借金を増やせばよいというものではありませんが、
万が一に備えて、銀行取引の実績を作っておくことは
やはり大事なことですね。

 

さて今回は、「メインバンク」についてお伝えします。

 

今日、お伝えする内容は、YouTubeでも解説しています。

動画でも見れますので、ぜひご覧ください!
動画では、今回の内容に加え、メインバンクと信頼関係を
築くための取組や、メインバンクの選び方についても
お伝えしています。

※チャンネル登録もぜひお願いします!

メインバンクという言葉は、よく聞く言葉だと思いますが、
実際のところ、どういうものなのかよくわからないという
方は意外と多いのではないでしょうか。

 

実は、メインバンクという言葉に明確な定義はありません。

 

一般的には、シンプルに「借入残高が一番多い銀行」
のことをメインバンクといいます。

 

しかし、他にもいろいろな要素があります。

 

例えば、預金取引が一番多い銀行です。

 

売上入金口座、仕入代の支払い口座、給与支払い口座
公共料金の支払い口座、手形や小切手の当座預金の取引の
ある銀行など、いわゆる口座の動きが活発であることです。

 

通常、最も融資を受けている銀行が最も動きの活発な口座
であることが多いですが、融資だけ受けていて、売上入金や
支払いは別の口座からしているなどの場合は、その銀行は
自行がメインだという自覚はないかもしれません。

 

銀行にとって、融資先のお金の動きを把握できていることは
とても重要なポイントになるので、その動きが分からないと
支援をしにくくなるという面もあります。

 

その他の要素としては、信用保証協会の保証付きの融資だけ
ではなく、プロパー融資をしているかどうかもポイントです。
そのボリュームも含めて。

 

また、不動産担保の設定具合もポイントです。
複数の銀行と付き合っている場合に、どの銀行に担保提供
しているかというのも見られています。

 

このように、どの銀行がメインバンクであるかとは、
いろいろな要素が絡んできますが、シンプルに判断する際は
前述の通り、「借入残高が一番多い銀行」だと見ることが多いです。

 

仕事柄、銀行取引をアドバイスするコンサルタント等と
話をする機会が多いですが、中にはメインバンクは必要ない
という意見もあるようです。

 

話を聞いていると納得できるところももちろんあるのですが、
私は、やはり金融支援の中心的となるメインバンクが
はっきりと存在しているほうが良いと思っています。

 

業況が良い時は、銀行がいろいろ提案をしてくれますので、
銀行取引に苦労することは少ないかもしれません。

 

たくさんの提案の中で一番条件の良い銀行を選べばいいや。
という具合に銀行取引をされている会社もあるでしょう。

 

しかし、そうした場当たり的な銀行取引はお勧めできません。

 

どこの銀行からどのくらいの割合を借入れるのかなどを
何も考えずに融資を受けていると、結局、どの銀行が
メインバンクなのか、分からない状態になってしまいます。

 

メインバンクの重要性は、特に、業況が悪い時にはっきりと表れます。

 

例えば、資金繰りが厳しくなって返済のリスケジュールを
しなければならないといった局面では、メインバンクが
リーダーシップを発揮して支援する姿勢を示してくれないと
サブバンクはとても動きにくくなります。

 

メインバンクがはっきりしていないと、どこも積極的に
動いてくれずに、手続きが遅くなったり、思うような支援を
受けれないという事態にもなり得ます。

 

メインバンクとの関係を作れていないと、こうした局面を
乗り越えることが難しくなってしまうので、いざという時に、
しっかり支援してもらえるように普段からの信頼関係構築の
取り組みがとても重要です。

 

ぜひご参考としてください!

 

それでは、宜しくお願いいたします。

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
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