配信日:2019年5月28日
配信日:2019年5月28日
先日、5月21日にIT導入補助金の「【一次公募】公募要領」が公開されました。
交付申請は、昨日、5月27日からです。
今年のIT導入補助金は、昨年の内容からガラッと変わっていますので、
利用を検討している方は、しっかりと公募要領を確認してくださいね。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズに合った
ITツールを導入する経費の一部を補助することで、業務効率化・売上アップを
サポートするものです。
≪補助対象者≫
中小企業・小規模事業者等(飲食、宿泊、卸・小売、運輸、医療、介護、
保育等のサービス業の他、製造業や建設業等も対象)
≪補助対象経費≫
ソフトウェア費、導入関連費等
※事務局に登録されたITツールのみが補助金の対象です。
≪補助金の上限額・下限額・補助率≫
・A類型 40万~150万円未満
・B類型 150万~450万円
補助率 1/2以下
ざっくりとした内容は上記の通りですが、
少しややこしいので、よく確認する必要があります。
昨年のIT導入補助金の補助額は、15万~50万円と少額でしたが、
今年は、40万円~450万円と大幅に金額がアップしていますので、
より高額のITツールにも対応することができるようになりました。
ただし、予算総額が昨年の500億円から100億円と大幅に縮小されており、
多くの専門家の見方は、予算の減少と補助額のアップにより、
採択の倍率はかなり高くなると予想しています。
昨年までの活用方法として、ホームページの作成というケースが
ありましたが、今回は対象外となり、ただの情報提供サイトでは、
この補助金は使えないようです。
ホームページ作成に補助金を活用したい場合は、
「小規模事業者持続化補助金」の活用を検討すると良いでしょう。
補助率3分の2以内、補助上限は原則50万円です。
こちらの公募期間は、6月12日までとなっています。
補助金は、活用することで金銭的な負担を軽減できるので、
とても助かる制度ですが、たまに大事なポイントを忘れてしまっている
方がいらっしゃいます。
それは、補助金は後払いであることです。
例えば、500万円のITツールを導入して250万円の補助金を得ようと
今回のIT導入補助金の活用した場合、採択された後にすぐに補助金が
もらえるわけではありません。
先に500万円を支払ってITツールを導入し、補助事業を実施した後、
交付申請をして認められたらやっと補助金が入ってきます。
補助金をもらえるのは何カ月も先になります。
つまり、ITツールを導入する資金は先に支払わなければなりませんので、
補助金を受けるまでの間の資金繰りをしっかりと検討しなければなりません。
多くの場合、その期間を埋めるために銀行から融資を受けて繋ぎます。
このように、一般的に補助金と融資はセットで対応するケースが多いので、
しっかりと事前に資金繰り対策をして銀行と相談しておくことも必要です。
頭に入れておいてください。
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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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