Vol.365 会社の厳しい状況をどこまで社員に伝えるべきか?

配信日:2020年11月18日

配信日:2020年11月18日

 

またコロナウイルスが広がってきてしまってますね。
インフルエンザの季節と共にまた感染が広がることや
Go to トラベルの影響で増えてくることは予想されて
いましたが、本当に厄介なウイルスです。

 

経営環境もなかなか元に戻りませんが、経営者はいつまでも
外部環境のせいにしてばかりもいられません。

 

コロナ禍の中でどうやって立て直していくかを考えて
いかなければなりませんので、非常に難しい局面です。

 

経営の立て直しをしていく上で社員の協力を得て
全社一丸となって踏ん張らなければなりませんが、
会社の状況を社員にどこまで伝えるべきなのか?
という質問を頂き、YouTubeで対談しました。

経営の立て直しは、社長や経営幹部だけが頑張るのではなく、
社員の頑張りが絶対に必要です。

 

社長が社員の士気を鼓舞するために音頭をとる際に、
社員に今の厳しい状況をどこまで伝えるべきでしょう。

 

これは、現実問題として、難しい問題です。
例えば、資金繰りが厳しくてこのままでは3か月後に
資金ショートしてしまうと社員に伝えたら、それを聞いた
社員さんはびっくりしてしまいます。

 

場合によっては、転職を考える社員もいるかもしれません。
さらには、会社の状況が厳しいことを外部に漏らして
信用不安が起きることも考えられます。

 

社員に伝えるべきか、伝えないべきかというのは、
社長の方針によっても違い、状況を赤裸々に伝える社長も
いれば、一切伝えない社長もいます。

 

私の顧問先を見る限りは、どちらのケースでもしっかりと
事業再生を達成された会社があります。

 

傾向的には、会社の状況全ては言わなくても、
今の状況よりも良くするために、みんな一緒に頑張ろうと、
社長がしっかり音頭を取る方が、一致団結の空気が作れて
業績の回復が早まると思います。

 

今のコロナ禍では、どの会社も厳しいというのは、
当たり前だという空気があるので、社員に現状を伝えやすい
環境あると言えます。

 

そういった意味では、詳細を伝えないまでも、
ある程度の状況をシェアして、今のピンチを切り抜ける為に
社員一丸となる空気を社長が作るべきでしょう。

 

その際は、社員に具体的な立直しプランを発表してください。
頑張れ!と、連呼しただけでは社員さんは頑張れません。

 

社員さんは、社長がどのように立て直そうと考えているのか
しっかりと見ています。

 

その時に、具体的なプランがなければ
社員は、社長に失望してしまいます。

 

今のピンチを切り抜けるための具体的な計画を練って、
それを発表して進捗管理をしていく事が重要です。

 

具体的に何をするのか、いつまでにするのか、誰がするのか、
責任者はだれか。といったアクションプランも作って行動を
していかなければなりません。

 

それが達成できれば今の状況を切り抜けることができると
社員みんなが納得できれば、頑張れるし、成果も出やすく
なります。

 

そのためには、数字の裏付けも必要です。
しっかり数字でシミュレーションして、達成すれば、
状況が良くなることに自信が持てなければ言葉に力が
入りません。

 

ぜひ、ご参考としてください。

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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