配信日:2019年5月8日
配信日:2019年5月8日
GWも終わり今年度も1ヶ月強が過ぎました。
先月の4月から取引銀行の担当者や支店長などの異動があったという
会社も多いのではないでしょうか。
私の顧問先の取引銀行でも異動で担当者が変わったり、支店長が変わったり、
中には、担当も支店長も変わって自社をよく知る人がその支店からいなくなった
という会社さんもいらっしゃいます。
このように、銀行や信金など金融機関は2~3年に一度くらいのペースで
異動があり、せっかく担当者や支店長と何でも話せる関係ができたと
思ったらいなくなってしまった。ということが多くあります。
これは、馴れ合いになることで不正が発生することを防止するという
意味合いもあるので、仕方のないことです。
しかし、だからと言って、どうせすぐいなくなるのだから
一生懸命関係作りをする必要はない。という事では決してありません。
常にその時の担当や支店長との信頼関係の構築はしていく必要があります。
その為には、定期的な自社の業績の開示を行う事です。良くても悪くてもです。
できれば毎月、少なくとも3か月に一度は試算表や資金繰り表を
提出して業況を伝え、今後の事業展開や資金需要の見込みなどを
話すことで、良い関係作りが出来ます。
こうしたことをしないで、いざという時に十分な対応をしてくれなかったと
愚痴るようでは、それはその社長さんの責任だという事になってしまいます。
もちろん、銀行側も積極的に取引先の状況を知ろうとする行動を
すべきですし、それが出来ていない面も多分にあるのですが、
相手に多くを期待せず、自ら行動することが肝要です。
また、場合によっては、これまでの担当は良くしてくれたけど、
今度の新しい担当は、パッとしない。動きが悪い。などのケースもあるでしょう。
そうした際は、逆に2~3年で代わるのだと割り切って付き合う方が
ストレスレスと言えます。
そういう事があるからこそ、複数の銀行や信金と付き合いを深め、
どんな時もしっかり対応してもらえる体制を築くことが大切だとも言えます。
複数行との良好な関係作りができていれば、例えばA行の対応が悪くなっても
B行やC信金からしっかりと支援を受け、大勢に影響はない。という状況を
作ることができます。
そして、また異動があった際に、今度はB行の対応が不十分となっても、
今度はA行の対応が良くなりC信金からも引き続き十分な支援を受けられる。
という流れができたりします。
これが一行としか付き合っていなかったり、
複数行と付き合っていても、十分な信頼関係を築けていなければ、
異動によって窮地に追い込まれるなんてこともあり得るでしょう。
こうしたことを意識して銀行取引をして頂くと良いですね。
それでは、次回も宜しくお願い致します。
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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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