Vol.263 年末に向けた資金対策

配信日:2016年11月17日

配信日:2016年11月17日

今回は、年末の資金調達についてお伝えします。

毎年のようにお伝えしている内容ですが、それでも年末ぎりぎりになって
年内の資金調達をご希望されるご相談者がいらっしゃるので、注意喚起のために
改めてお伝えさせて頂きます。

年末は、多くの企業にとって資金需要の増す時期です。

企業の資金需要が高まるということは、融資の申込み件数が増え、
この時期は、年末にかけ金融機関や信用保証協会にとっても忙しい時期です。
大変混み合う時期なので、早めに申込みをするようにしてください。

年内に融資を受けたいのであれば、11月中旬である今頃には申し込みをしないと、
場合によっては、間に合わないという事もあり得ます。
遅くとも11月中には申し込みをするようにした方が良いでしょう。

一般的に、3、9、12月は比較的融資を受けやすいと言われる時期でもあります。

12月は、年末年始の資金需要に応えるためということと、四半期の締め月
ということもあり、申込件数が多く、金融機関も一つ一つじっくり審査する
余裕がなく、比較的審査が甘くなる傾向にあるようです。

また、銀行にとって3月は決算、9月は中間決算と、数字が締まる重要な時期です。
この時期に、支店や各担当者の持つ予算(ノルマ)が達成されていないと、
達成させるためにも、積極的に融資案件を取りに行動します。

元銀行員の方に聞いても、やはり3、9、12月は申込件数が増え、
融資が実行されやすいとのことです。
ただし、もちろん審査があるので、やみくもに融資が出るわけではありません。

イメージ的には、融資を実行するか否か判断が微妙な案件であって、
普段であれば、「様子を見る」となるような案件でも、この時期であれば
銀行サイドの事情も加味され、実行される可能性が高まる。というような感じです。

必要な時期に必要な金額を資金調達することは、経営上とても重要な事です。

必要なタイミングに間に合わないということにならないように、
余裕を持って行動しましょう。

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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