配信日:2016年7月28日
配信日:2016年7月28日
先週、7月22日にいよいよ日本でも配信された「ポケモンGO」の熱狂ぶりは
スゴイですね。
町中でスマホいじっている人のほとんどが「ポケモンGO」をやってる感じです。
「ポケモノミクス」などという言葉まで生まれ、任天堂を中心に関連銘柄の
株価はものすごい勢いで高騰し、様々な経済効果を生んでいます。
( ※ 7/28現在は、任天堂によるコメント発表や第1四半期決算発表の影響等で
任天堂の株価は反落しているようです。)
ニュースでも散々取り上げられているので、「ポケモンGO」ってなんだ?
という方は、少ないかと思いますが、念のためフォローすると、「ポケモンGO」
とは、スマホゲームアプリです。詳しくは、ネットで検索してみてください。
ポケモンは、1996年に任天堂のゲームボーイ用のソフトとして発売され、
当時の小学生を中心に大ヒットし、多くの続編が発売されました。
ゲームのみならず、アニメ化もされ、キャラクター商品もたくさん売られ、
日本を超えて世界的に大人気になりました。
私は、そのころ高校3年生くらいだったので、ポケモンの名前は知ってるけど
どんなものかよく分らないといった程度で、ピカチュウくらいしか知らないレベルです。
今の20代の人たちが当時小学生くらいで、熱中した世代ではないでしょうか。
実際、ポケモンGOもそのくらいの世代の方たちが一番ハマっていると聞きます。
私もこれだけブームになってるなら、ちょっとは知っておこう!
ということで、このゲームをやってみてます。^^
町中を見回しても意外と幅広い世代の人たちがやっているようで、
改めて、今回の仕掛けのうまさを感じると共に任天堂の持つキャラクター、
いわゆる知的財産(IP)の強さを感じました。
このゲームのすごいところは、「世界中の人たちを外出させ、歩き回せている。」
という点にあると思います。
ゲームは、ポケモンを探したり、アイテムを得ることが中心的な活動となりますが、
家でじっとしていてはそれらを得ることができず、歩き回る必要があります。
一般的なゲームと言えば、じっとゲーム機の前で遊ぶというイメージですが、
ポケモンGOは、そういった意味ではとても行動的なゲームです。
ここ最近のITの進化やサービス向上の流れから、家でスマホやパソコンで
注文すれば家に商品が届き、出前を注文すれば食事が届くといったように、
極端な話、家から一歩も出なくても生活が成り立つような世界になりつつありますが、
ポケモンGOは、その流れを全く逆にし、世界中の人たちを外に出向かせました。
飲食店や小売店などのように来店客数が売上を左右するビジネスにとっては、
この特性をぜひ活用したいところです。
この人気を活用して集客に役立てようという企業や自治体は多く出てきています。
実際、マクドナルドはポケモンGOとコラボし、国内全店が「ジム」や「ポケストップ」
と呼ばれるゲーム内のスポットになり、多くの方が目当てに集まっており、同社広報も
集客効果が出ていると言っているようです。
今現在、例えば自社の店舗をこのようなスポットに新たに指定してもらうといった
ことは出来ないようですが、今後の展開で「スポンサード・ロケーション」という
スポンサー付きのスポットを導入するという報道もあります。
このサービスが開始されたら、飲食店や小売店等を中心に集客ツールとして
注目されていくのではないでしょうか。
既にお店のすぐ近くがたまたまスポットになっているというケースも多いですが、
そういったお店は、「うちのお店で仲間と飲みながらポケモンGOできますよ~!」と、
PRすることで、一定の集客効果がありそうです。
先日、出張先の沼津の飲み屋さんに行った際にも、ちょうどそのお店の近所が
スポットになっていました。
そこの店員さんは、ポケモンGOに詳しく、私はやり始めたばかりで分らなかったので、
いろいろ遊び方を教えてもらいました。
このような、お客さんと店員さんのコミュニケーションのきっかけにも
なるかもしれませんね。
ポケモンGOの流行で歩きスマホが増えて事故やトラブルが増えたり、
不法侵入などの事件が起きたりと負の面も多くあるようですが、
こういった大きなブームの中にはチャンスもたくさんありますので、
上手に活用することで、自社のメリットにしていくことも出来そうです。
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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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