Vol.346 コロナ禍における金融機関の現場

配信日:2020年4月23日

 

緊急事態宣言が出された後もなかなかコロナが収まりません。

 

飲食業の会社をはじめ多くの会社が大打撃です。

 

私の顧問先にも飲食業のお客様がいらっしゃいますが、
4月は、休業によりほぼ売上がゼロに近い状況となり、
この状況が続いてしまっては、本当に大変です。

 

そのような中、コロナ対応の融資を活用される会社が
とても多く、現在、金融機関の現場は相当大変な状況ですが、
例えば、日本公庫さんは、土日も夜も関係なく対応されています。

 

実際、私の顧問先に融資の連絡で日曜日に電話があったり、
夜の7時半ころに電話があったりと、一日も早く対応できる
ようにと頑張ってくれています。
本当にありがたいことだと思います。

 

しかしそんな中、公庫の支店において感染が発生した
こともあり、一部の支店では、平日の来店予約制が開始
されています。

 

都内の銀行や信金においては、緊急事態宣言が発せられた以降、
行員の出勤日数を減らす対応となり、週に2~3日程度の
出勤をシフトで回しているというところが多いと思います。

 

ただでさえ、普段の何倍も融資の相談が来ている中、
出勤日数を減らさなければならないということで、
行員さんも迅速な対応に苦労している様子です。

 

中には、既存の取引先の対応で精一杯で、
新規のお客様への対応は控えているというところも
あると聞きました。

 

これまで融資を受けたことのない会社は、
借入実績のある会社よりも手続きに時間がかかり、
素早い資金調達が難しい状況にあります。

 

これまでにもこのメルマガでお伝えしている事ですが、
無借金経営は素晴らしいことではありますが、
やはり、いざという時に実績がないことがデメリットに
なることがありますので、ある程度の銀行取引を
しておくことはやはり大事なことだと思います。

 

また、ただ借りるだけではなく、その後は、しっかりと
自社の状況を適切に開示し、情報共有しておくと、
こういった事態でも素早く対応してもらえます。

 

私の顧問先は、多いところでは毎月、少なくとも3か月に
一度は銀行に状況を開示しているので、コロナの状況下に
おいても比較的スムーズに資金調達できています。

 

普段の銀行取引の姿勢が大切だということがよくわかります。

 

また、現在リスケをしている会社は、新規融資を受けづらい
状況にあると思います。いくらコロナといえども、元金返済を
ゼロにしている会社は借りられないという会社が多いです。

 

しかし、現在リスケしてはいるけれどいくらかは返している。
また、コロナの前まではキャッシュフローが改善出来てきていた
という会社であれば、コロナ対応の融資を受けられる可能性が
あります。

 

実際、顧問先の会社でそういった例があります。

 

銀行や公庫に相談したところ、リスケしていることを
理由に取り付く島もなく断られたという会社も、
しっかりと状況説明して、例えば、10年均等弁済が
可能であることを具体的に説明ができれば、可能性は
ありますので、しぶとく交渉してみてください。

 

銀行や信金によっては、まだそういった前例がない
という理由で保証協会に相談することなく断るという
ケースもあるかもしれません。

 

私の顧問先もそのように言われたことがありました。
しかし、これまでの改善実績から、コロナが収まり、
元に戻ったと仮定したならば、10年均等弁済ができることを
しっかり示し、保証協会と相談してもらいたいと
粘ったことで、先に進めたというケースがあります。

 

まずは、銀行がその依頼を受け止めるか、
その上で保証協会に問合わせて、前向きに取り組んで
くれるかどうかがスタートになります。

 

当然、その後に審査があり、判断されますが、
まずは、検討してもらうことがはじめの一歩です。

 

それでは、次回もよろしくお願い致します。

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
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から記事を一部抜粋したものです。
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