Vol.322 正常に毎月の返済額を減らす方法

配信日:2019年7月16日

 

「経常運転資金」という言葉をご存知ですか?
ここでも何度かお伝えしたことがあります。

 

所要運転資金や正常運転資金などと呼ばれることもありますね。

 

例えば小売業や卸売業であれば、まず商品を仕入れて、販売して売上金が
手元に入ってくるという流れになりますが、一般的に仕入代の支払いが
先に来ますので、売上入金の前に仕入代を支払わなければなりません。

 

製造業ですと、材料を仕入れて製造して納品してから売上金が入ってきます。
製造工程が長い会社の場合、先払いとなる仕入代の金額も大きくなります。

 

このように企業が事業を行う上で、経常的に発生する運転資金を
経常運転資金と言います。

 

計算式は、
【(売掛金+受取手形+棚卸資産)-(買掛金+支払手形)】です。

 

自社の経常運転資金の金額はいくらか計算してみて下さい。

 

売上規模が大きくなればなるほど、この経常運転資金は大きくなる傾向にあり、
この資金を銀行から長期融資で調達していると、長期借入金の金額は大きくなり、
それに伴って毎月の返済額もかなりのボリュームになってきます。

 

そこで、この経常運転資金に対する借入を、短期継続融資(短コロ)と呼ばれる、
期日一括弁済の短期借入金を継続的に回し、毎月弁済のない形にすることで、
資金繰りを劇的に改善させることができます。

 

例えば、銀行からの長期融資が合計で3億円程度ある会社ですと
毎月の返済額が500万円を超えるという会社も多いことでしょう。

 

この場合、年間の返済額は6,000万円を超えてきますが、
年間のキャッシュフロー(CF)が6,000万円以上あるという会社は
そう多くないと思います。

 

つまり、収入と支出のバランスが悪い状態にあるはずです。

 

仮にこの会社の経常運転資金が1億円として、1億円分の融資を
短期継続融資に切り替えることができれば、毎月の返済額は
かなり楽になります。当座貸越を活用しても良いでしょう。

 

さらに、残りの2億円の内、運転資金で借りている部分でまとめられる分を
7年や10年の融資に借り換えることで月の返済額をさらに下げることも可能です。

 

このような調達方法の見直しによって、場合によっては、
毎月の返済額500万円を半分以下にできる可能性も十分にあります。

 

もちろん、これはいわゆるリスケではないので、その会社の格付けを
落とす行為ではありません。

 

かなりシンプルにイメージだけをお伝えしたので、
全ての会社ができることだとは言いませんが、ある程度のCFがある一方で
借り方が悪い為に資金繰りが厳しくなっている会社は、自社の経常運転資金を
把握して、正しく銀行に伝えて交渉することで、ずいぶんと状況を良くする
ことができます。

 

最近、経営相談を受ける中で、この部分に改善余地がある会社が多いので、
今回のメルマガで取り扱ってみました。ぜひ、ご参考としてください!

 

経営相談のご活用もいつでもお待ちしております。
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それでは、次回もよろしくお願い致します。

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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