Vol.296 生活・ビジネスを地球規模で捉える

配信日:2018年7月10日

配信日:2018年7月10日

 

マレーシアに家族が移住して一カ月が経過しました。
私も6月から7月にかけて二度マレーシアに行き、2週間ほどを向こうで
過ごしました。

 

まだ旅行に行ってきた程度の期間しか行っていないので、語れることは
ほとんどないのですが、旅行とは違うので滞在中は、事業家、投資家の方々と
お会いしてお話をすることに時間を使ってきました。

 

私は日本で2004年に開業してビジネスを行っていますが、仕事内容が
ドメスティックなので、グローバルな感覚はとても低いと思っています。

 

今回マレーシアにていろいろな方々と接してみて感じましたが、
海外で活動している方は、生活やビジネスを国単位であまり捉えていない、
地球規模で見ているな。といった印象がすごく強かったです。

 

例えば、投資をするにしても、彼らはマレーシアに住んでいるからと言って
マレーシア国内のみに投資をしているわけではなく、様々な国の金融商品等を
活用しています。運用通貨もマレーシアのリンギットだけではなく、
ドルや円など基軸通貨を中心に複数持って運用しています。

 

ある小説を読んでいて知ったのですが、「パーマネント・トラベラー」という
ライフスタイルがあるようです。

 

パーマネント・トラベラー(Permanent Traveller)とは「永遠の旅行者」という意味で
パーペチュアル・トラベラー(Perpetual Traveler)とも呼ばれ、略して「PT」とも
呼ばれるようです。

 

Wikipediaを調べると
「各国で非居住者とみなされる滞在期間の間だけ滞在し、税金を国家へ合法的に払わない、
もしくは納税する税金を最小にするライフスタイルのことである。」とあります。

 

住む国と事業をする国、投資をする国など、目的に応じて国を使い分けることが多く、
それらを5つに分類する「5フラッグ理論(5 Flags Theory)」という、W.G.ヒル博士が
提唱した考えが有名なようです。

 

これだけ聞くと、要は富裕層が節税するためにタックスヘイブン(租税回避地)を
活用しながら悠々自適に過ごすスタイルでしょ?というイメージですが、たしかに
そういった考え方が中心にあるのかと思います。
パナマ文書の事件もありましたし、こうした考えには否定的な方も多いことでしょう。

 

ですが、そういった考えに偏らずニュートラルに捉えれば、一つの国に固執せずに、
状況に応じてリスクに対して柔軟に対応するライフスタイルとも言えます。

 

それぞれの国にはそれぞれの法律や制度があり、長所・短所があります。
また、政治的リスクや地政学的リスク、天災リスクなどを抱えています。
日本も地震や台風などの天災リスクは非常に高い国です。税率も高めです。

 

こうしたリスクを理解しつつ、様々な国のメリットを上手に活用しながら
最適な生活、ビジネスをする。と言った考え方は今後必要になるのだと思います。

 

今回、私がマレーシアに滞在している間もインターネットのおかげで
日本にいるのとほとんど変わらずに仕事をすることが出来ました。
マレーシアにいても日本のお客様との連絡は全く不自由しません。

 

私は、なんでもかんでもデジタル化という考えには多少否定的で、今の時代でも
アナログは重要だと考えているタイプですが、それでもインターネットのおかげで
多くのメリットを享受していると実感しています。

 

こうした環境がどんどん発展する流れにおいて、PTのような考え方は、
これからのライフスタイルに取り入れることは良いことだと思います。

 

私もまだまだ勉強中ですので、いろいろと柔軟に物事をとらえて、
ライフスタイルの充実を追求していきたいと思います!

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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