Vol.288 利益率と資金繰り

配信日:2018年1月18日

 

会社の経営において、資金繰りがとても重要であることは、このメルマガにて
再三お伝えしていることですが、利益率を優先すると、資金繰りが悪くなる
という事はよくある話です。

 

・まとめ買いなら割引します。

・前払いなら割引します。

・納期が長くてよければ割引します

 

このような売り文句をよく見ますね。
これらの条件を飲めば、普通に仕入れるよりも安く仕入れられるため、
原価を抑え、利益率が良くなります。

 

一方で、これらの条件は資金繰りにはマイナスになる可能性があります。

 

・まとめ買いなら割引します。
⇒必要以上の量を買うことに繋がり、在庫の長期化に繋がります。
在庫は、カネがモノに変わっている状態であり、資金繰りの圧迫要因です。

 

・前払なら割引します。
⇒仕入れる前に支払うという事は、一般的に売上入金の前に仕入代を
支払うこととなり、立替資金が発生し、資金繰りを圧迫します。

 

・納期が長くてよければ割引します
⇒注文から納品までの期間が長いと、在庫変動の予測が難しくなり、
必要なものを必要なタイミングで必要な量を仕入れるという
在庫管理の基本が出来ない為、結果、不良在庫の発生や
在庫の長期化に繋がり、資金繰りを圧迫します。

 

このように、利益率と資金繰りが相反することがよくあります。

 

どちらを優先させるべきかの判断は、その会社の状況により変わってきますが、
手元資金が潤沢にあり、資金繰りの心配はないというキャッシュリッチな会社
であれば、在庫リスクを負って利益率の高いビジネスモデルで展開することも
考えられます。

 

しかし、資金繰りが楽ではない会社の場合はどうかと言えば、
利益率よりも資金繰りが良くなる方を選ぶべきでしょう。

 

売上よりも利益を重視して経営することはとても大切です。
そして、利益を重視すると同時に資金繰りも十分に意識して考えなければ、
思わぬところで、資金繰り破綻を起こしてしまうことになります。

 

資金繰りが大変な会社が、現状を打開するために利益率改善をしようと
このような判断をして、かえって資金繰りを厳しくしてしまうケースが
ありますので、十分お気を付けください。

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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