Vol.272 社長の影響力

配信日:2017年4月27日

 

今回は、社長の影響力について書いてみたいと思います。

 

社長と言えば、会社のトップ、その会社で一番偉く影響力も大きい存在です。
中小企業の場合は、さらに大株主であることが多いので、社内での影響力は
上場企業の社長よりも大きいと言えるかもしれません。
(会長や相談役がその上にいるといったケースを除きます。)

 

ところが、中小企業の社長さんとお話していると、自分自身の影響力を
十分に理解されていないのかな。と、思うこともよくあります。

 

例えば、従業員さんとのコミュニケーションの際にも、社長自身が
立場というか影響力を意識していないことがよくあります。

 

私が社長に、「この前、ハードルの高い目標を達成された●●さん、
素晴らしいですね!社長、●●さんのこと、褒めてあげましたか?」と、
聞いてみると、特に褒めていない、褒めたところで・・・。といった
答えが返ってくるようなケースは、結構あります。

 

しかし、マズローの欲求5段階説にもありますが、人間は他人から認めて
もらいたいという欲求を誰もが持っています。(承認欲求)

 

社員がその「他人」の中で一番認めて欲しいと思っているのは、
他でもない社長です。
直属の上司や仲間から認めてもらうことは、もちろん嬉しいことですが、
自分が所属する会社の最高権力者から認められることは、最も嬉しい事の
一つなはずです。

 

しかし、そういったことをあまり意識をしていない社長さんは
結構多いなと、感じるのです。

 

褒めるのが恥ずかしい・・・、今さらそんなこと・・・、
社員はそんなこと求めてない・・・、甘やかしてるようで・・・、
などなど、いろいろな言い訳もあるようですが、やはり成果を出した
社員はしっかりと褒めることが重要と思います。

 

もちろん、褒めるということばかりではありません、
注意したり、叱ることも、社長の一言はご自身が思う以上に
重いものです。

 

だから、その時の気分で叱ったりしてはいけません。
極めて冷静に、しっかり理由を明確にして叱るように意識される
事をお勧めします。

 

社長の影響力は、良くも悪くもその会社で最も大きいものです。

 

例えば、有名なフレームワーク「SWOT分析」をしてみると、
とても面白いです。

 

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、
Threat(脅威)の4つの視点から会社を評価する分析手法ですが、
そのすべてに社長が入ったりします。

 

例えば、
強み:社長の人脈、営業力、技術力
弱み:数字に弱い、ITに弱い
機会:人望が高く、業界内や取引先から情報が集まる。
脅威:高齢だが後継者が未定、若者文化についていけてない

 

このような会社は、結構あるのではないでしょうか。

 

悪いケースでは、社長の経営意欲が著しく低くなっていて
弱みと脅威に集中してしまうこともあります。

 

このように、社長はあらゆる面において影響力があり、
社長のモチベーションがそのまま会社の業績に表れます。

 

以前、元スターバックスコーヒージャパン社長の岩田氏が
おっしゃっていた言葉で印象的だった一言があります。

 

「トイレに行く姿まで見られているという意識を持つ」

 

男性は、小便をする際は、立ってしますが、外さないように
弾道を確認するので、うつむいた姿勢になります。

 

そのうつむいた姿勢がうなだれているように見え、社長が落ち込んで
いるのではないか、悩んでいるのではないかと、社員を不安にさせるので、
会社では胸を張って用を足すといったようなお話をされました。
(ちょっと記憶があいまいですが、だいたいこんな話でした。)

 

この話を聞いたとき、社長というのは、トイレに行くときすら
素になれないのか。と驚きましたが、一方でなるほど、と納得もしました。

 

ちょっと、極端な印象もあるかもしれませんが、そのくらい社長の社内での
影響は大きいものだという意識は持つべきでしょう。

 

社員のやる気がない、雰囲気が悪い、業績が下がっている。といった
問題を抱えている会社の社長さんは、その原因は自分自身にある可能性が
高いです。今一度、ご自身を振り返ってみると良いですよ。

 

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン
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