Vol.264 中小企業融資の金利について

配信日:2016年11月24日

前回のコラムにて、年末資金の融資申込みは、お早目にとお伝えしましたが、
まだ申込みをしていない会社さんは、そろそろ申込みをされた方が良いですよ。

ギリギリに申込んで、手一杯で年内は間に合いません。。。
と言われてしまったら大変です。

顧問先の会社さんには、こういったことをお伝えしているので、
間に合わなかったという事はありませんが、先日顧問先にて金利の
話になりました。

融資の利率は、保証協会付きやプロパー、担保の有無などの状況によって
様々ですが、一般的なイメージとして経営状況の良い会社さんであれば、
1%後半から2%前半でしょうし、悪いと2%台後半から3%台かもしれません。

中小企業の銀行融資の平均的な利率は、2.5%前後ではないかなと思います。
(市区町村が利息補助をしてくれている制度融資は除きます。)

ところが、最近はもっともっと低い金利で借りられるケースが増えました。

ご存知の通り、今年の2月よりマイナス金利政策が実行されました。

これにより、金融機関にとっては、積極的に資金運用を行わなければ、
十分な収益を上げられない状況になり、その運用先の一つが中小企業向けの
融資です。

長く厳しい経営環境にある中小企業は、業況の良い会社と悪い会社の
二極化がずいぶんと進み、金融機関としても積極的に融資を行いたいが、
なかなか貸出先がないという状況にあり、優良企業は金融機関も利率攻勢で
取り合い状況にあります。

そんな状況下で、さらにマイナス金利と言う追い打ちを受けた金融機関では、
優良な企業の取り合いがさらに激化しています。

信用保証協会付きの融資を提案しようものなら、「おととい来い!」と
一蹴される始末だと、某銀行さんの営業の方が言ってました。

私は、経営改善のご支援が中心的な仕事なので、顧問先のお客様も
そこまで強気に出られるような会社さんは少ないのですが、
一時期厳しい状況で、リスケジュールを行ったような会社であっても、
そこから見事復活し、正常化しているお客様も多くいらっしゃいます。

そういった会社は、一時の苦境を乗り越える強靭な会社だということで
金融機関も経営改善の実行力を非常に高く評価してくれる傾向にあります。

例えば、今現在リスケ中であり、次回の更新から正常化できる会社さんでは、
既存の借入を改めて新規融資として借換して、正常化することがありますが、
その際の新規融資の利率は、とても低くすることができます。

もちろん、こちらからきちんと交渉していく必要がありますが。

先日も、正常化に向けて新規借換えの提案をメインバンクから頂いたのですが、
最初の提案は、まさかの「3.0%」・・・。

たしかに、ついこの前までリスケしていた会社ですが、さすがに驚き、
書き間違えかと思いました。

そこで、きちんと業況を改めて説明し、たまたま頂いていた他行からの提案内容も
お知らせしながら、再度検討をお願いし、「できれば1%台にしてください」と、
お願いし、持ち帰って支店長、本部と相談して頂くこととしました。

結果は、見事に1%台半ばという、満足できる回答を頂き、
無事契約し、正常化を果たすことができました。

もし、このようなケースで、何も分からなければ、
「まぁ、リスケしてたわけだし、厳しい時にも支えてもらったからな・・・。」
と、最初の3%の提案を受け入れてしまう会社も多いのだと思います。

金融機関にとっても、この提案は「ダメもと」である可能性が高く、
これで飲んでもらえたら、それこそ超ラッキーなお宝融資になるわけです。

一時期リスケしていたとしても、業況の回復がきちんとできていて、
経営管理もしっかりしている会社さんは、今現在は、とても低い金利で
融資を受けることができますので、しっかりと金融機関と情報共有を行い、
納得できる取引をするように心がけてください!

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本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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