Vol.249 創業融資を受けるためにしておくべき準備とは?

配信日:2016年3月29日

今日は、新年度を目前に創業のご相談が増えている時期なので、
久しぶりに創業融資に関する内容をお伝えしようと思いますが、
その前に、すでにご存じかと思いますが、補助金についての情報を
下記に掲載しておきます。

・ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金
公募期間:4月13日(水)まで
https://www.mirasapo.jp/subsidy/22968.html

・小規模事業者持続化補助金
公募期間:5月13日(金)まで
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/2016/160226shokibo.htm

・創業・第二創業促進補助金
4月上旬公募予定(まだ公募されていません。)

利用できる補助金があれば、ぜひトライしてみてください!
もう締切まで時間がないものものもありますので、ご注意ください。

さて、話を戻して創業融資に関してですが、今年に入って1~3月で
行政書士や税理士などの士業の方々向けの研修会で創業融資のお話を
させて頂く機会が多くあり、また、お客様から創業のご相談を頂いたりと、
ここ数カ月、創業系の仕事が多い傾向にありました。

毎年のことですが、なんとなくこの時期は創業のご相談が多くなる
時期なので、今回は創業融資についてお伝えしようと思います。
このメルマガでは久しぶりに取り扱うテーマです。

創業者が創業資金を融資してもらおうと考えた場合、多くの方が
日本政策金融公庫(以下、日本公庫)を利用します。
かつて国金(こっきん・国民生活金融公庫)と呼ばれていた政府系の
金融機関ですが、担保も保証人も用意できない方も利用できて
最初の資金調達先としては、利用しやすい金融機関です。

多くの方は、この日本公庫の「新創業融資制度」という
担保や保証人の用意がいらない融資を利用されます。

創業融資というのは、通常の事業融資と違って、
実績がない方への融資ですので、金融機関としても非常に審査が
難しい融資です。

普通、事業者への融資では、決算書を中心に財務内容を確認して、
その会社の業況、返済の見込みを審査して融資を決めます。

しかし、創業者さんはこれからの方々ですので、決算書がありません。
では、何をもって審査をするのか。

それは、創業の準備具合と創業への覚悟と熱意を面談によって
見極めているのです、もちろん、ビジネスモデルも。

創業の準備具合は、自己資金の準備で評価します。
当然ですが、事業を興そうと思えば、多かれ少なかれ資金が必要です。
創業に向けて、その必要資金をある程度自分で用意しようと考えるのは
至極当たり前の感覚です。

ところが、自己資金は全くありません。という方は意外にも多いのですが、
それでは、金融機関から、何も準備をせずに創業するとは感覚が甘い。
と判断されても文句は言えないのです。

前述の「新創業融資制度」には、創業にかかる総所要資金の10分の1以上の
自己資金を用意すること。という要件があります。

以前は、3分の1以上必要であったのですが、2014年2月より現在の
10分の1以上に緩和されました。(そのもっと前は2分の1以上でした。)

政府の創業支援関連制度の拡充施策の一つだったわけですが、
これによりこれまでよりも創業融資の申し込みがしやすくなりました。

しかし、申込要件は緩和されましたが、実際の審査ではどうでしょう。
やはり、10分の1の用意では物足りないと感じられます。

そもそも、創業者への融資はリスクの高い融資です。
それなのに、創業準備も不足しているようでは、貸す方はとても怖いと思います。

実際、日本公庫もそう思っているのです。

やはり、自己資金はこれまでの要件水準である3分の1程度は用意してほしいと
考えています。

これは、ご本人の為にもそうすべきだと、私もそう思います。
自己資金が多ければ、それだけ借りる額も少なくなり、起業のリスクが下がります。

融資は、借金ですが決して悪いものではありません。
むしろ、事業のスタートダッシュを加速するためにも必要なものです。
しかし、融資に頼りきった創業は、とても危険です。

現在、起業をお考えの方は、ぜひ創業計画を練る上で、資金面もきちんと考え、
より多くの自己資金を用意できるように準備していただきたいと思います。
そして、自己資金は必ず銀行や信金などの金融機関の口座で管理してください。
タンス預金は、自己資金として認められないケースが多いです。

それと、現在準備中の方には特にお伝えしたいのですが、
家賃や、住宅ローンの返済、水道光熱費等といった毎月決まった日にある支払いは
決して遅れずにお支払いください。

審査の過程で、必ずそこをチェックされ、お金にきちんとしているか。という点を
見られます。それができていなくて融資を受けられない方も意外と多いのです。

携帯電話などの支払いは、口座引き落としにしておくと忘れずに支払えます。
コンビニ払いなどにすると、ついうっかり。ということも多くなります。
融資を受けるというのは、信用を得るということです。
こういった、細かい普段の行動もきちんとしておかないと、信用を得る事が出来ません。

ぜひ、夢の実現のための入り口で躓かないように、準備段階からしっかりと
取り組んでいただきたいと思います!

本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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