Vol.227 創業は準備が肝心!

配信日:2014年12月12日

2014年も残すところ3週間ほどとなりました。
来年は心機一転、創業を考えているという方もいらっしゃるかもしれませんね。

今年は、比較的創業のご相談が多かったと感じています。
政府が創業支援に力を入れ、開業率の倍増を目指していることも
影響しているのかもしれません。

先日、私の主催する「赤沼創経塾」では、某政府系金融機関の
現役課長さんをお招きして創業融資に関する勉強会を開催しました。

創業融資と言えば、日本政策金融公庫を活用する方が多いですが、
日本政策金融公庫は、年間2万件以上の創業融資を行っています。

まさに、日本で最も創業融資に取り組んでいる金融機関ですが、
彼らはどの金融機関よりも創業融資の審査に長けています。

銀行や信金は、創業融資について詳しい方は少なく、
審査も信用保証協会に頼っている部分が大きいです。

創業者は、これまでの事業の実績で融資を受けるわけではなく、
主に創業計画書を中心に審査が行われ、これまでの創業に向けた
準備がどのように行われてきたか等を確認します。

準備についてどのように判断するかと言えば、一つは、
自己資金がきちんと準備されているか。という点です。
創業に向けて計画的に資金の蓄積がされているか
というのは、一つの重要な物差しとなります。

自己資金をきちんと準備してきた方とそうでない方の
創業後の存続率などのデータを公庫はもっており、
その結果、きちんと準備した方の方が存続率が高いことを
知っているのです。

例えば、ひらめきのような形で思いつきで創業を考える方も
いらっしゃいますが、そういった方は往々にして自己資金が
十分に準備できていないことが多い傾向にあります。
場合によっては、ひらめきで経験のない業種で創業しようとします。

一方、何年も前から創業を考えており、それに向けて
知識、スキル、ノウハウ、人脈などを着実に蓄積している方は、
自己資金もしっかり貯めてきています。

この両者では、当然のことながら創業後にも大きな差と
なることが想像できます。

今年に入って、日本政策金融公庫の新創業融資制度という
担保、保証人不要の創業者向け融資における自己資金要件が
大幅に緩和され、「これからは自己資金がなくても借りられる!」
といった、話が多くされていますが、実際には、審査の現場では
そんなことありません。

実績のない創業者に担保も保証人も取らずに融資をするというのは、
その創業者という人物を信用して貸す制度だとも言えます。

そういった意味では、やはり、自己資金が用意されていない方、
つまり、準備が不十分であると考えられる方に対する融資は、
ハードルが高いのが現実です。

また、公共料金や家賃、電話代など毎月決まって支払う料金の支払いが
期日通りされているかという点も信用を測る重要なポイントです。

こうしたスケジュールの決まった支払いが期日通りされて
いない方は、お金にだらしないと判断され、審査においては
マイナスとなります。

創業融資の審査における重要なポイントである信用の蓄積は、
創業準備中の段階から始まっていると考えるべきですので、
創業を考えている方は、しっかりと創業計画を練るのと同時に、
お金の面もしっかりと計画的に準備するように心がけて頂きたい
と思います。

周りに創業を考えている方がいらっしゃる方は、
ぜひ教えてあげてください。

本記事は、赤沼慎太郎発行の無料メールマガジン『起業家・経営者のための「使える情報」マガジン』
から記事を一部抜粋したものです。
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